2019年2月27日水曜日

抗てんかん薬(ゾニサミド・ジアゼパム・バルプロ酸)と血中濃度について調べました  2019年2月26日


桂花ちゃんです。


いないいない、、


ばあ!


「にゃによーせっかく寝てたのに」


「起こしゃないでよ、もう!」

はいはい、ごめんね。


さて、昨日、以前処方されていた、コンセーブ1/4錠を動物病院に持って行って、1/8錠に切り直してもらいました。
これで次回は1/6錠だけ出してもらう予定です。

さて、前回の受診で結果が出た、
コンセーブの血中濃度がこちらでした。


せっかく調べてもらったので、その後、抗てんかん薬と血中濃度について、自分でも調べてみました。
調べられたのは人のお薬についてで、残念ながら猫についてはわかりませんでした。
猫について調べられたらまたまとめてみたいと思います。


*注意*
この情報は私が個人的に調べてまとめたものです。
診断治療および正確性について責任を追うものではありません。
個別の疾患については各自で病院等にご相談をお願いします。



まずは桂花ちゃんの飲んでいる、

ゾニサミド zonisamide(ZNS)

このゾニサミドというのは、お薬の”一般名”です。
コンセーブとか、エピレスは、会社ごとにつけている”商品名”です。同じ薬のことなのに、両方名前があってややこしいですねえ。コンセーブはDSファーマアニマルヘルスエピレス共立製薬が、それぞれ名前をつけて販売しています。
人間だと処方箋で一般名で出してもらって、”ジェネリックに変更可”ってつけてもらうと、薬局であるやつを出してもらったりするんですけど、動物病院は動物病院ごとに扱っているお薬が出るみたいですねえ。
ちなみに、人間用だと、大日本住友製薬エクセグランという名前で、ゾニサミド「アメル」という名前で共和薬品が出しているようですね。最近はパーキンソンのお薬としても(人間では)使われているようです。(大日本住友製薬トレリーフ

こちらのゾニサミド、
人間の場合は、最初1日100mg-200mg。その後増量して、最高1日600mgまで使用するとのこと。
子供の場合は、最初1日2-4mg/kg。最高1日12mg/kgだそうです。

これをそのまま桂花ちゃんに当てはめると、
体重が3.1kg。
最初が5mg2回、次が6.25mg2回、その後7.292mg2回。
それぞれ、kgあたり1日、3.225mg、4.032mg、4.704mg。
人間での最初の量ぐらいですかね、今の所は。

有効血中濃度は、上の写真の通り、
10-30μg/ml
となっています。

ただ、本によっては、”効果、副作用とも血中濃度に関係なく出現することも多い”とあり、測定は目安のようです。

副作用としては、眠気、発疹、食欲低下、手足の痺れ、尿路結石などがあるそうです。
今の所眠気や食欲低下はなさそうですが、尿路結石は困りますね。

続きまして、

ジアゼパム diazepam(DZP)

ダイアップ座薬で出してもらっていて、桂花ちゃんの発作の時に使うお薬ですね。高田製薬から出ています。人間の子供だと、0.4-0.5mg/kgを直腸に挿入、最大で1日1mg/kgまでとなっているので桂花ちゃんの体重(3.1kg)だと、1つ4mgではオーバーですね、半分の2mgといったところでしょうか。


てんかんのお薬としても使われますが、人間だとベンゾジアゼピン系の抗不安薬として、神経症とかうつ病とかに使用されています。長時間作用型で長く効くお薬です。
錠剤に散剤にシロップに注射に座薬と色々な形状のあるお薬で、てんかんでは発作が止まらない時に注射などで使用されたりします。特に子供の熱性痙攣で座薬が使われます。子供は注射はしにくいからですね。

商品名は、ダイアップの他に、セルシン、ホリゾンなど。

ダイアップ座薬の場合は、子供では1回0.4-0.5mg/kg。最大1日1mg/kg
桂花ちゃんの場合は3.1kgで2mgなので結構な量ですね。

有効血中濃度は、
200-500μg/ml  中毒域1000μg/ml以上 
となっています。

副作用は、眠気、ふらつき、めまい、悪心嘔吐など。大量に使うと呼吸抑制や依存などが生じるようです。


それから、
まだ桂花ちゃんには使っていませんが、
もしかしたら使うかもしれない抗てんかん薬が、

バルプロ酸ナトリウム 
sodium valproate (VPA) 

これは、強直間代発作の第一選択薬です(人間の場合)。
強直間代発作とは、てんかん発作の種類で、突然意識を失って倒れ手足をつっぱらせた後に手足をガクガクさせるけいれんを起こす発作で、桂花ちゃんもこれだと思われます。
わかりやすいてんかん発作の動画(アニメーション)があったので、ご紹介します↓


協和発酵キリンからデパケン大日本住友製薬からバレリンという商品名で発売されています。(他にも、田辺三菱製薬からセレニカなど)
こちらも比較的以前から使われているお薬で、錠剤、細粒、シロップと飲みかた色々です。
片頭痛の発作を抑えるためや躁うつ病などにも使用されています。

てんかんの場合は1日400-1200mg

有効血中濃度は、
50-100μg/ml  

副作用は、眠気、体重増加、胃腸障害など。それから妊娠中に使用すると胎児の奇形の確率が上がるそうです。(桂花ちゃんは関係ありませんが)

あまり考えたくはありませんが、桂花ちゃんがゾニサミドでけいれんが治らないと、他の薬としてバルプロ酸の使用も考えることがあるかもしれませんねえ。




とりあえず3種類の抗てんかん薬について調べてみました。
といってもこれは人の場合なので、猫の場合についてもう少し調べてみたいところです。
人と猫ではまた違いますからねえ。

他の薬についても、また機会がありましたらご紹介したいと思います。

それではおやすみなさい。


桂花ちゃんはもう潜ってお休みです。。。















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