2018年2月6日火曜日

エピレス=ゾニサミドについて調べました  2018年2月6日


桂花ちゃんです。

いつも彼女がいやいや飲んでいる、抗てんかん薬「エピレス」。
このエピレスについてちょっと調べてみました。

それにしてもエピレスですよ、エピレス
凄いネーミングセンスですよねえ。
エピレプシー(=てんかん)がレス(=なし)になるからエピレス!

薬の名前てこういうそのままやんって突っ込みたくなるもの多いですよねえ。
あとは、魔法の呪文みたいなやつとか。
睡眠薬では、グッドミンとかネルボンとかリスミーとか、、、


さて、エピレスは共立製薬という製薬会社が出している薬です。

添付文書がこちら。


おもな成分は、ゾニサミドというものです。

このゾニサミドは、人間の抗てんかん薬として結構前から使われていました。
エクセグランという商品名で、1989年から発売されています。
こちらの添付文書によると作用機序は”完全に解明されていないが、発作活動の伝播過程の遮断、てんかん原性焦点の抑制等が示唆されている”となっています。

一方、上にのせましたエピレスの方では、”脳内神経伝達部位に作用し、Naチャネルおよび低濃度作動性Caチャネルを阻害することにより神経細胞の過剰興奮を抑制し、てんかんの焦点活性や過剰興奮の伝播を抑制することで抗てんかん作用を発揮します”となっています。
エピレスの方は2016年なのでこの間に解明されてきたのかもしれませんね。

神経細胞が興奮状態になって、それが異常に広まってしまうのがてんかん発作です。
神経細胞は通常、細胞の外と中で、それぞれに含まれるイオン(ナトリウム、カルシウム、カリウムなど)の種類や濃度が違う状態が保たれていますが、膜の所々にあるチャネルが開くとそのイオンが行ったり来たりして電気が発生します。その電気が起こると神経が興奮状態となります。さらに神経の先にあるチャネルから別の神経に興奮が伝わって行って、通常の神経活動が起こり、私たちも猫たちも、手を動かしたり考えたりしています。(イオンチャネルーwikipedia)
しかし、その興奮が必要ないところまで次々と広まって連鎖してしまうとてんかん状態になります。

そこで、そのチャネルにくっついて興奮が起こったり、興奮が広まるのを防ぐのがこのゾニサミド、というわけですね。

ちなみにこのゾニサミド、人間だとだいたい100mgとかなんですが、もっと少ない25mgとかだと抗パーキンソン薬として使われているそうです。
こちらも効果の仕組みはまだよくわかっていないらしいですが、パーキンソンがあるてんかんの方にてんかんの薬として使ったらパーキンソンも良くなったということから使われるようになったとか。(商品名:トレリーフ)


人も猫も神経の仕組みは一緒なんですね。
ちょっと親しみやすくなりました。



でもやっぱり薬は嫌いなの、、、桂花ちゃん。
エピレスきいて発作起きないといいね。。







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