風鈴が怖い柴犬・まろくん、夏を少し好きになる
千葉県市川市に住む、藤野さんご一家の柴犬・まろくん(4歳)は、おとなしくて人見知りな男の子。雷や掃除機、ドライヤーなど「音」がちょっぴり苦手で、梅雨〜夏の季節はブルブル震えてしまうことも。
そんなまろくんが今年、新たに「苦手リスト」に加えてしまったのが――風鈴。
6月末、玄関の軒先に飾られたガラスの風鈴が、風に揺れてチリンと鳴るたび、まろくんはしっぽを丸めてソファの下へ。
「きれいな音なのに……」と藤野さんも苦笑い。
それでも暑さ対策に、どうしても風通しをよくしたいご家族は、7月に入って**“風鈴の音に慣れる大作戦”**を開始!
まろくんの大好きなおやつタイムに、あえてやさしく風鈴を鳴らしたり、散歩帰りのごほうび前にチリンと一鳴らししたり。最初はやはり逃げていたものの、10日ほど経つと――
今では、まろくんは「チリン=おやつ」と覚えて、風が鳴るとしっぽを振って玄関へ向かうように。
「風鈴を見上げてる後ろ姿が、なんだか誇らしげでかわいくて」と藤野さん。
ひとつの音が、こわいものから“好きなものの前ぶれ”に変わったまろくん。
苦手を乗り越える小さな勇気が、夏の風に乗って、家族の笑顔を運んでくれました。