バス停の名物、“待ち猫”ミケ
町のコミュニティバスが止まるバス停に、毎朝かならず現れる三毛猫がいます。地元の人たちは親しみを込めて「待ち猫ミケ」と呼んでいます。
「猫もバスに乗るの?」と観光客が驚くほど、ミケはバスが来る時間になるとベンチに座り、しっぽを揺らしながら乗客を見送ります。運転手さんも「今日も元気だな」と声をかけ、学生や買い物帰りのおばあさんも挨拶をしていくのがすっかり日課に。
ある日、遅れてきた小学生を見つけると、ミケが「にゃあ」と鳴いてバス停の前まで案内するように歩いたそうです。その姿に「この子のおかげで乗り遅れずにすんだ」と感謝の声があがりました。
今日もミケはバス停のベンチで、町の人々と小さな交流を続けています。バス停に行けば、きっと誰もが少し優しい気持ちになれることでしょう。